「施設に入ることになったので、この家はどうしたらいいでしょうか?」
介護の相談の中で、実際によく聞かれる言葉です。
施設への入所が決まると、ご本人の生活環境は大きく変わります。
一方で、ご家族が悩むのが「住まなくなった家をどうするか」という問題です。
・誰が管理するのか
・荷物をどうするか
・売るべきか残すべきか
いざその時になると、考えなければならないことは少なくありません。
今回は、介護・福祉のスペシャリストである土谷雅弘さん(株式会社ほほえみネットワーク竹城)監修のもと、親が施設に入ることになったときに慌てないために、家族で話しておきたい住まいのことについてご紹介します。
施設入所は突然やってくることもある
転倒や病気による入院をきっかけに、
「自宅での生活は難しいかもしれません」
と提案されるケースは少なくありません。
ご家族は施設探しや手続きに追われる中で、住まいについても短期間で判断を迫られます。
慌てて決めるのではなく、事前に話し合っておくことで後悔の少ない選択につながります。
家族で話しておきたい3つのこと
① 誰が管理するのか
誰も住まなくなった家でも、
・郵便物の確認
・庭木の管理
・換気
・防犯対策
などが必要になります。
事前に役割を決めておくことで、ご家族の負担を軽減できます。
② 大切なものは何か
長年暮らした家には、多くの思い出が詰まっています。
写真やアルバム、趣味の品など、本人にとって大切なものを家族で共有しておくと安心です。
③この家を将来どうしたいか
売却するのか、残すのか、賃貸として活用するのか。正解はありません。
大切なのは、ご本人の希望を聞いておくことです。
「まだ先の話」が一番難しい
介護の現場では、
「こんなに早く施設に入ることになるとは思わなかった」
という声も少なくありません。
だからこそ、元気な今だからこそできる話があります。
住まいについて考えることは、将来への備えであり、ご本人の意思を大切にすることにもつながります。
家族で話すことから始めよう
今回の内容は、介護・福祉の現場を熟知した株式会社ほほえみネットワーク竹城 代表取締役 土谷雅弘さん監修のもとまとめています。
施設への入所や介護の準備というと、介護サービスやお金のことに目が向きがちです。
しかし、「住まいをどうするか」も大切な準備のひとつです。
「もし将来、この家に住めなくなったらどうしたい?」
そんな会話を、ご家族で一度してみませんか。
監修者紹介
株式会社ほほえみネットワーク竹城 代表取締役
土谷 雅弘(つちや まさひろ)さん
大阪府堺市を拠点に、地域密着型の介護サービスを展開する株式会社ほほえみネットワーク竹城の代表。
社会福祉士・介護福祉士などの専門資格を持ち、介護現場での豊富な経験をもとに、高齢者が安心して暮らせる環境づくりに取り組んでいます。






