「いってきます」
「ただいま」
毎日必ず通る玄関。
実は、家の中でも転倒事故が非常に起きやすい「要注意スポット」であることをご存知でしょうか。
今回は、介護・福祉のスペシャリストである土谷雅弘さん(株式会社ほほえみネットワーク 竹城)監修のもと、意外と見落としがちな玄関の危険と、その対策についてご紹介します。
なぜ、玄関は「転びやすい」のか?
玄関には、転倒を招く3つの要素がそろっています。
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重いドア(開き戸)の開閉
扉を引く・押す動作は、想像以上に重心を不安定にさせます。
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限られたスペース
狭い場所での方向転換は足がもつれやすくなります。
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上がり框(かまち)での「ふとした片足立ち」
靴を脱ぎ履きする際や段差を越える際、無意識に片足立ちになり、バランスを崩します。
特に、急いでいる時や荷物を持っている時は、そのリスクがさらに高まります。
介護のプロが見る「危ない玄関」の共通点
多くの介護現場の中で、共通して感じる「危ないポイント」があります。
それは、「つかまる場所がないこと」と「足元の不安定さ」です。
「壁があるから大丈夫」と思っていても、いざバランスを崩した時、壁は滑りやすく支えになりません。
また、良かれと思って敷いている「玄関マット」が、実は滑りや段差の原因となり、一番の「罠」になっているケースも多いのです。
解決のヒント:手すりの前に「椅子」を置く
転倒を防ぐために、まず検討していただきたいのが「座る場所をつくる」ことです。
手すりをつけるのはもちろん有効ですが、靴の脱ぎ履きを「座って行う」だけで、片足立ちによる転倒リスクはゼロになります。
- コンパクトなベンチや椅子を置く
- 壁付けの折りたたみ椅子を設置する
これだけで、玄関の安全性は劇的に向上します。
立ち上がるための手すりとセットにすれば、さらに安心です。
今日からできる「魔物退治」
まずは、足元の環境をスッキリさせることから始めましょう。
良かれと思って敷いている玄関マットを思い切って外してみる、
あるいは滑り止めをしっかり効かせるだけでも、つまずきや滑りのリスクは軽減します。
また、意外と見落としがちなのが「夜間の安全性」です。
高齢者の方の場合、服用されている眠前薬(睡眠薬)の作用によって、夜中や早朝はふらつきが起きやすい時間帯でもあります。
たとえ数センチの段差であっても、暗がりや視力の変化で見えにくくなっていると非常に危険です。
パッと足元を照らす「人感センサー付きの自動ランプ」を取り入れ、視覚的な不安を解消しましょう。
適切な照明は、暗い時間帯の歩行を力強くサポートしてくれます。
誰もが使いやすい玄関へ
玄関を整えることは、ご高齢の方だけでなく、小さなお子様や、怪我をされている方、そして将来の自分にとっても「やさしい家」につながります。
協同ホームコンサルタントでは、介護現場のリアルな視点を取り入れ、お住まいに合わせた最適な玄関改修をご提案しています。
「うちの玄関、少し不安かも?」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者紹介
株式会社ほほえみネットワーク竹城 代表取締役
土谷 雅弘(つちや まさひろ)さん
大阪府堺市を拠点に、地域密着型の介護サービスを展開する株式会社ほほえみネットワーク竹城の代表。
社会福祉士・介護福祉士などの専門資格を持ち、介護現場での豊富な経験をもとに、高齢者が安心して暮らせる環境づくりに取り組んでいます。






